初音ミクもりあわせ

初音ミクさんのイベントで栄養補給する

雪ミク2020を過ごした日々と私【帰宅直後】

「ねえ知ってる

かまくらの中は暖かいんだよ

思わず眠れちゃうかもね」

 

 

 

 

 

雪ミク2020を終えて帰宅したのが今日、2月12日の午後。辺りの景色にあの札幌の景色はどこにも見当たらない。あれはまるで夢だったんじゃないかと思えるほどの…。残念ながらイベントは終わってしまった。 

 

 

 

 

 

 

 

不思議な気分のまま車に乗り込み、私は雪ミクCDをトラックに入れた。今年の雪ミクテーマソング「ぽかぽかの星」のワンフレーズが流れた瞬間、思い出す。ああそうだ私は、私たちは、札幌の地に確かに集っていたのだ。あの澄んだ空気と寒気。身体に降り注ぐ雪。町中どこででも見つけられた青色とファン仲間。目の前には無くとも、身体と心は覚えていた。

 

 

 

 

 

 

 

今年もまた、この季節がやってきた 

 

飛行機を降り北海道の地を踏んだ時、今年もまたこの素晴らしいイベントに参加できることに感謝した。楽しめることは間違いない。問題はどれくらい楽しめるのか。一昨年去年と最高のイベントであっただけに、イベントの前の大いなる期待とちょっとした不安を持っていた。不安の中には、メインイベントであるはずの雪ミクライブが今年は開催されないこともあっただろう(雪ミクでのライブ開催は通常隔年)。

 

 

 

 

 

 

今回の滞在は5日間。長旅のイベントであったはずだが、終わってみれば一瞬であった。毎年せわしないこのイベントは、やはり今年も時間が過ぎるのが早かった。ライブこそ無かったものの、例年以上に多彩なコラボが街中で開催されたように思う。

 

 

 

 

 

 

街中を動き回った。時にサッポロファクトリーへ。時に11丁目雪像前へ。STV会場へ。ノルベサへ、市電へ、プラネタリウムへ。街中にあふれるコラボを巡るのはまさに「雪ミククエスト」の通称そのものだ。そして今年も大いに楽しんだ。数多くのコラボを支える協賛企業と運営、ファン、そして地元の札幌という街が絶妙にマッチしている。

 

 

 

 

 

街中全てにミクファンがあふれるこのようなイベントは雪ミク以外に存在しない。ミクファン最大のイベントであるマジカルミライでさえ街中をミクでいっぱいにすることはできていない。そして街中全てで雪ミクさんへの愛を発散できるのである。その意味でまさに雪ミクは唯一無二のイベントである。

 

 

 

 

 

 

この雪ミクの期間に今季最大の寒気が到来し、連日気温0℃を下回る真冬日が続いた。雪不足が叫ばれていた中では朗報であろうが、街中を動き回る私達ミクファンにとってはより厳しさが増す。これは雪ミクさんからの恩恵であろうか、はたまた試練であろうか。雪ミクさんからであればどちらであっても嬉しいが。

 

 

 

 

 

 

 

いろんな場所で、いろんな活動

 

雪ミク2020 ノルベサ観覧車内から 雪ミクさん

ノルベサ観覧車内から 雪ミクさん


 

 

お酒が好きなある人は、お昼のオフ会で散々ビールを飲んだその後、大好きなウィスキーを飲みに余市へ向かった。

 

 

 

 

 

電車が好きなある人は、雪ミク市電を追いかけた。さらに、もうすぐ廃車になるであろう電車を見納めに何百キロもかけて見に行った。

 

 

 

 

 

 

ドールが好きなある人は、わざわざ早朝の人のいない時間を狙って早起きし、娘と共に雪ミク雪像に撮影に向かった

 

 

 

 

 

 

バンドが趣味のある人は、雪ミクライブが無いのならば自分たちがライブをしようと期間中にライブを企画した。その想いは結果的に、想定の倍以上の参加者を集めた。

 

 

 

 

 

みな自分勝手に好きなことをしている。バラバラなことをしている。広大で魅力ある北海道という土地がそれに輪をかけているように思う。けれども決して孤独を感じることは無い。みんな雪ミクさんでつながっている。

 

 

 

 

 

 

また、来たくなる

札幌雪まつり2020 11丁目雪ミク雪像

11丁目雪ミク雪像


 

 

 

次の場所に向かう。気温は氷点下、空から絶え間ない雪の降り注ぐ中、私は独り歩きながら考えていた。寒さと疲労で身体は悲鳴をあげているはずなのに、足は自然と先に進む。進んだ先にはミクファンがいた。顔見知りの仲間も、初めて会う人も。偶然の出会いに喜び、談笑し、それぞれが別れ次の場所を目指した。私達は自由だった。同じイベントのはずなのに、全然別の場所で、誰もが想い想いに楽しんだ。自分の好きなこと、やりたいことができた。

 

 

 

 

 

11丁目の雪像。30分おきに始まるプロジェクションマッピングの前で、夜の寒空の下、皆で無言でペンライトを振る。雪ミクさんへの究極の奉仕をすることが楽しいのだ。すごくバカなことをしている気もする。けれどやる。自分の「好き」を発散できるのだから。

 

 

  

 

  

 

11日の雪ミク最終日。今年もやはり雪像前にいた。どこから湧いてきたのかと思うほど、最終回は続々と人が集まった。演奏が始まる。寂しさが募っていく。終わってしまう。終わってほしくない。そんなこととは無関係に時間は過ぎてゆく。

 

 

 

 

 

 

無事に最後までやりきった。皆歓声をあげる。ありがとう。終わっちゃったね。寂しい。楽しかった。そして私は今年もまた、去年と同じありきたりな言葉をつぶやいた。

「来年も絶対来るよ」

今年もかけがいの無い時間を過ごせた。

 

 

 

 

 

 

 

好きなことをすることで、自分にとって何が大切であるのかの確認ができた。明日からの糧としようではないか。ただ、しばらくは雪ミクCDを聴いて過ごそうか。

 

 

 

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