ニコニコ動画主催の「ニコニコネット超会議2020夏(=ネット超会議夏)」 の初音ミク・ボカロ配信について振り返る中盤編。
8/12(水)の「VOCALOID Fes supported by東武トップツアーズ(=VOCALOIDFes)」と、
「【八王子Pがあのキャラ達とDJ】神出鬼没!超ボカニコ supported by 東武トップツアーズ(=超ボカニコ)」について振り返る。ネット超会議夏の開催期間が8/9(土)〜16(日)であるので、真ん中の日に当たる。
前編はこちら↓↓↓
VOCALOID Fesとは
8/12(水)17:00から約3時間、ボカロのオンラインFes。内容は、
・陸上自衛隊中央音楽隊の演奏
・ボカロPによる特別対談企画
・ボカロPライブ
・VOCALOID LIVE(ボーカドイドライブ)
という豪華セット。ボカロPライブ以降は有料配信で、チケット4,000円。
陸上自衛隊中央音楽隊の演奏
開幕は陸上自衛隊中央音楽隊によるボーカロイド楽曲の演奏(約30分)。千本桜や桜ノ雨、マトリョシカなど有名楽曲のオンパレード。合間には音楽隊代表の方々によるトークを挟み、演奏者の皆様もユーモアのある方ばかりでボカロ文化への愛を感じた。
ボカロPによる特別対談企画
ボカロPの煮ル果実さん、蜂屋ななしさん。聞き役にたかぴぃさん、進行に星野卓也さんによる4人の対談。
質問(視聴者から集めたもの含む)を司会のたかぴぃさんがピックアップし、お二人が答える形で進行した。たかぴぃさんもボカロPであり、興味深い質問を挙げつつご自身の経験からコメントされ対談を盛り上げてくれた。
「ボカロPになったきっかけは」「二人が知り合うきっかけは」「忘れられないボカロ楽曲は」「今度ボカロはどうなっていくか」など気になる質問ばかりで、1時間と長丁場だったがあっという間に時間が過ぎていった。お二人ともボカロ曲の好みなど感性の部分で共通している部分が多いようだったが、楽曲の作り方は全く違ったりと、特にクリエイター目線で興味深い話であったと思う。
また煮ル果実さんと蜂屋ななしさんは普段から本当に仲がいいようで、個人的にお二人のやりとりがものすごく和んだ。
「トーマさんの九龍レトロ」
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
「ずるいよそれはww」
やりとり和むなあ。#VOCALOIDFes
ボーカロイドの一代ムーブメントについての質問で。
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
「あとは。。シャルル」
「だーかーらーそれは俺(の言いたかったこと)よ?ww」
じゃれあってるw
#VOCALOIDFes
ボカロPライブ
ここから有料エリアである。鬱PさんとピノキオピーさんによるDJライブ(約30分ずつ、合計1時間)。まずは鬱Pさんから。
鬱Pさんパート
出だしから。
「みなさん…せっかく高い金払ってるんです。
何やってんですか。
スマホのボリューム、パソコンのボリューム、あともっと上げろ!!!」
こう言われて盛り上がらないわけがない!早速ボリュームとテンションを上げた。ノリのいいトランスと合わせて最初からアゲアゲだ。
鬱Pに言われたんでPCボリューム上げた。 #VOCALOIDFes
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
鬱Pは会場にあたかも観客がいるようにいつものパフォーマンスを展開した。時に会場に向かって手拍子を促し手を掲げ、煽る。「ここから下はソーシャルディスタンス」として今回は会場下には下りなかった。私にも、実際にオーディエンスがいて、飛んだり跳ねたりしているのが見えた気がしたのだ。
とにかく画面の向こう側にいるファンを盛り上げようとしたのが伝わってくるライブだった。テンションが上がらないはずがない。
ライブ後に鬱Pさんへのインタビューもあったが、いつものボカニコとセトリを変えてきたようだ。観客がいないのでキック多めで画面越しでもノレる曲多めとのことだ。なるほど盛り上がるわけだ。
こういうご時世だからこそいつも通りが元気付けられる。このライブのおかげで、ますます鬱Pのファンになった。
ピノキオピーさんパート
本記事の前編にも書いたDJライブのように、 ネット超会議夏の中でもピノキオピーさんのライブがあった。今回も3人によるライブ。
出だしから「ぼくらはみんな意味不明」「ありふれたせかいせいふく」「おばけのウケねらい」などノリのいい曲が続く。もちろん今回のマジカルミライのテーマ曲「愛されなくても君がいる」も流れた。個人的には「祭りだヘイカモン」が最高!マジカルミライのテーマ「祭り」にもぴったり(というよりそのまんまだ)。
またピノキオピーも観客がいるかのように振舞ってくれた。恒例のクワガタを投げ入れるパフォーマンスも。
VOCALOID LIVE(ボーカドイドライブ)
最後を締めくくるのはボーカドイドたちによるパフォーマンスライブだ。ここまで楽しい企画だらけだが、ここからがメインイベントという贅沢ぶりである。30分という時間の中にたくさんの楽曲を詰め込む形は「ニコニコ超パーティ」の流れを汲んだライブのようだ。
ただしこれまでのライブと違い、今回は非常に面白い試みがあった。まず会場全体が仮想の映像空間上のライブであった。なので上の画像でも仮想観客のペンライトが見える(生ライブではないみたい?)。
さらに仮想空間を生かし、ライブ視聴中の視点を自由に変えられるのだ。具体的に【メイン視点】【カメラマン視点】【観客席視点】の3つの視点である。
視点変更で見え方が変わる
【メイン視点】は舞台スクリーン中心の視点。ライブでは最前列ど真ん中の座席だろうか。
【カメラマン視点】はカメラマン視点。歌い手のキャラをアップにしたり、焦点が変わる。
【観客席視点】はライブでの観客視点だ。
以下にそれぞれ参考画像を載せておく。
視点を変えられるのは仮想空間上であり、超特別協賛スポンサーのNTTさんの新技術のおかげであろう。
個人的に最も気に入ったのは【観客席視点】だ。この観客席視点はライブに参加しないと見られない視点だ。ライブの円盤映像などではどうしてもカメラ視点となり、カメラワークが入るからだ(もちろんそれはそれで良いものだが)。まるで本当にライブに参加している気分になれた。
セトリが良すぎる
本ライブではいろんなボーカロイドが出てきたが、楽曲と歌い手のボカロの組み合わせがサプライズすぎたと思う。今回のセトリを掲載する。圧巻である。盛り上がらないはずがない。苦情を言うとしたら、30分は短すぎるということだろう。
VOCALOID LIVEセトリ
・ ベノム :v flower
・命に嫌われている :初音ミク
・ちがう!!! :音街ウナ、GUMI
・幾望の月 :結月ゆかり
・乙女解剖 :全員
・ゴーストルール :全員
最後に動画視聴ページを載せておく。2020年9月11日(金)23時59分まで視聴可能であるので、お見逃しなきよう。
動画視聴ページはこちら↓↓↓
八王子Pによる超ボカニコ
VOCALOIDFes終了後、小休憩を挟んで20:30より八王子Pによる超ボカニコが始まった。約45分間。VOCALOIDFesの勢いそのまま視聴した方も多いのではないかと思う。
直前に発表されたが、会場がなんとサンリオピューロランド。タイトルに【八王子Pがあのキャラ達とDJ】とあるように、まさかあの国民的キャラとコラボか!?と期待が高まった。
とにかく八王子Pがカッコいい
1曲目から「ラッキー☆オーブ」でいきなり盛り上がる。サンリオピューロランドの舞台も、またマッシュアップされた映像も美しい。
八王子PからMCも入る。第一声。
「多分みんな今、座って見てると思うんですけど…
とりあえず、
みんなが、立ち上がったら俺の勝ち!」
「うち(家)でも踊ろうぜ!!!」
ええ立ち上がりますよ踊りますよ。ええ。すぐ立ち上がり音に乗る。
やはり八王子PのDJだ。かっこいい上に、盛り上がりがハンパない。
中盤であったハンドインハンドテルユアファインダーのマッシュからのヒビカセsweetdevilのマッシュからの右肩の蝶からの気まぐれメルシィはほんとぶち上がってさらにそのあとキティシナモン。
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
#超ボカニコ
あの国民的キャラも参戦
最後はキティちゃんとシナモンロールくんも登場!
キティちゃんシナモンロールくん
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
降 臨 !
#超ボカニコ pic.twitter.com/jzYDVCaj0Q
中盤であったハンドインハンドテルユアファインダーのマッシュからのヒビカセsweetdevilのマッシュからの右肩の蝶からの気まぐれメルシィはほんとぶち上がってさらにそのあとキティシナモン。
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
#超ボカニコ
八王子P「こんな時代なんで(中略)、ちょっとでも気が紛れればいいと思ってるので
— やまもり (@t_yamamori) August 12, 2020
ちょっとしたことでもいいので僕たちが作ったものを楽しんでくださいよろしくお願いします!」
#超ボカニコ pic.twitter.com/LVr2MEPcMF
おわりに
なんと贅沢で楽しい時間であったか。飛んだり跳ねたり、実際のライブに参加した後のような疲労感が気持ちよかった。まさにネット上のお祭りである。
VOCALOIDFesと八王子PのDJについてここまで書いたが、正直に言うと書きたいことの半分も書けていない。それほど濃密で盛りだくさんのライブであった。もしまだ見てない方がいたら、動画サイトへ行き、自らの目で確かめてほしい。
またスポンサーとなってくださった東部トップツアーズさんに大きく感謝。コロナ禍の中であって業績も大変のはずであるが、こうして楽しみにしているファンのために開催してくださった。東部トップツアーズさんがいなければ開催されたかわからない。ありがとうございました。
残り後編は超歌舞伎。こちら↓↓↓
筆者:やまもり→ Twitter